田崎幸奈のころ合い日記

ちょうどいいところで折り合いをつけます

うそつき襦袢を取り入れて、暑い時期でも和装を楽しむ

5月以来、3カ月ぶりに和服を着ました。といっても実際に着たのは浴衣で、その浴衣も1年ぶりに袖を通したのです。
浴衣は気楽に夏らしさを演出できる反面、和装の世界ではカジュアルとされるので、着て行ける場面がかなり限られます。私も浴衣を着るのは、年に1-2回程度です。実際のところ、着物の方が着られる範囲が広いです。
とはいえ着物を着るとなると、とにかく暑いです。特にポリエステル製の着物を着ると、暑さが倍増するような感じになります。
浴衣よりも着物を着る方が暑いのは、着るものの枚数が多いからです。浴衣を着るときには肌着の上から直接着ますが、着物を着るときにはまず肌着を着けて、その上に長襦袢を着て、さらにその上に着ます。長襦袢1枚の差は本当に大きいです。真夏でも着物を着たいと思っていても、あまりの暑さに断念することも多々ありました。
ところで暑い時期には、肌着を着けずに、半襦袢と裾除から成る二部式襦袢(うそつき襦袢ともいいます)を着けて、その上に着物を着るという方法もあります。半襦袢と裾除が一体化していて、肌着を着けずに直接着られる「大うそつき」と呼ばれるものもあります。恥ずかしながら私は、ネット記事や呉服店の店頭でこのような方法を知りました。うそつき襦袢を使えば着るものが1枚少なくなるので、暑い時期にはよいと思います。着付けも多少は楽になりそうです。
またうそつき襦袢を使えば、浴衣を着物のように着ることもできます。木綿の着物のような感じになり、カジュアルですが浴衣ほどくだけていないので、より幅広い場面に着て行けます。私の浴衣は伝統的な藍染めで、着物のような絵柄なので、是非とも着物のように着て美術館巡りでもしてみたいです。
つい先日、某百貨店の呉服セールのDMが届きました。せっかくの機会だから、適当なうそつき襦袢があれば買ってもよい、と思っています。うそつき襦袢が1着あれば、暑い時期でも着物を楽しめて、浴衣を着る機会も増やせるのでは…と期待できそうです。