田崎幸奈のころ合い日記

ちょうどいいところで折り合いをつけます

気持ちが不安定になっているとき、私は朗読をする。

私は小さな頃から文章を声に出して読むのが好きでした。
小学生のころ、作文の発表があり私は緊張して読んでいながら自分の作文の内容が全く頭の中に入っていず発表後はとても落ち込んでいたのですが、担任の先生から、「お腹から読んでいてとても聞き取りやすかったですよ」みたいなことを言われてとても嬉しく思ったのを覚えています。

私が十代の頃から私は、小説を買っては朗読していました。
家庭内の問題で私がイライラしたり、気持ちが落ち込んでいるとき、小説を朗読するとその物語の世界に入ってそれぞれの登場人物の心情が私の中に入ってくるので、私の悩みごとが消し飛んで楽になれるんです。

主に外国人作家のファンタジー、日本人作家のミステリーや、アクション小説、聖書や神話の本、ネット上の二次創作小説など気になったものはとにかく声に出して読みたくなってしまうんです。

その為に表現の仕方や、滑舌や、発声など朗読をするにつれて意識をするようになり、スマホの録音アプリで私の声を聴いたこともあります。
初めてそれで私の声を聴いたときは自分の声を聴くことにも慣れず、なんだこの声は、とも思いましたがそれよりも良く聴き取れないことです。。
私が読んでいるときは気づきませんでしたが、私の声は録音機能で客観的に聴いてみると思いの外早口で、全く文章の内容が伝わってこないんです。

朗読は読み手からすれば文章が見えるので内容を理解できますが、聴き手からは私の声しか頼りが無いんだ、ということを私はわかってなかったのです。

録音アプリで私の朗読時の声を聴くことは、恥ずかしいなとは思っていましたがとても為になることだとわかりました。

それ以来、私は聴き手に聞き取りやすいように朗読をすることを意識して読むようになりました。

黙って聞いてくれる人がいる。
それだけで私は嬉しいのです。
だから、よりわかりやすく飽きさせないような朗読ができるようにこれからも努力しようと思います。

朗読は私にとって精神安定剤のようなものです。